消費者金融には、銀行のような「通帳」がない。取引形態上「赤字」オンリーの印字が続くはずなので、あればあったで見るのはイヤかもしれない。また、ATMの普及によりキャッシング&返済のやり取りはそれを介して行われることが通常となったため、余計、アナログ的なものは必要とされなくなってきた。しかし、いくら「通帳」がないといっても、書面交付をナシで済ませることは金銭貸借上ご法度だ。よって、通常取引においてはその役割を。紙切れ一片に置いているが、これが「明細書」といわれるものである。その取引が借入であれ返済であれ必ず取り交わされるものだ。おもな消費者金融の「明細書」内に記される全項目を抽出してみた。各社、表記方法に若干の違いはあるが、取引上、両者が必ず把握しておかなければならない項目は共通で、あとは各社まちまちで取り扱われている。利用者が最低限チェックしておかなければならないところは、各社の共通部分にあたる債務取引の項目であるのだ。
私たちはふだんなにげなくお札をつかっているが、このお札がどこで生まれてどこに帰っていくのか、1枚のお札がいったいどのくらいの年数働いているのか、ふと疑問に思ったことはないだろうか。財務省の国立印刷局で製造されたお札は、日本銀行が製造費用を支払って引き取り、いったん日本銀行の金庫に保管される。その後、金融機関が日本銀行に開いている当座預金の引き出しによって、日本銀行の窓口から発行されて、世間に出回ることになる。現在、お札は一万円札、五千円札、二千円札、千円札の4種類が発行されている。ただし、これらのお札は永久に市中を回り続けるわけではなく、いつかは寿命を終える日がやってくる。市中にでたお札は、さまざまな取引の決済手段として用いられ、金融機関を通じて再び日銀に戻る。すると日銀では、お札の真偽を機械でチェックし、応じて流通できるか否かを鑑査する。汚損の度合、鑑査の結果、まだつかえると判断されたものは、再び日銀の窓口から市中にでていく。いっぽう、つかえないと判断されたものは復元できない大きさにまで裁断され、最後は焼却されてしまう。これがお札の一生だ。
最近では「スクーグ」と呼ばれる債権が出回るようになった。スクーグとはイスラム金融の有価証券で、イスラム教国の政府や中央銀行、政府機関が発行している。2004年後半以降ずっと、スクーグには発行数の200〜300%もの応募があり、その人気は絶大だ。スクーグの代表的なしくみはこうだ。政府機関や中央銀行は、スクーグの発行のために特別目的会社(実態はペーパーカンパニー)を設立する。投資家はスクーグ(債券)を購人する。銀行は、特別目的会社を経由し、スクーグによって集まった資金を用いて、いったん事業主から事業を買い取る。このとき、事業主に対しては事業に必要な設備や実物資産をリースするという形式をとり、事業主はリース料を払って事業をつづけるのである。このリース料がいわゆる利息に相当する。その後、スクーグの償還期限がくると、事業主は事業に必要な設備を買いもどす。もちろん、最初に銀行が事業主から買い上げた金額よりも高い金額でだ。こうして、事業主が買いもどすために払った資金が、スクーグの償還原資となる。ただし、イスラム金融では、どんな事業にもスクーグを使用できるわけではない。イスラム教で禁じている豚肉やアルコールを扱う会社、ギャンブル、貸金業などに対してはスクーグによる投資ができない。